エックスサーバーのビジネスプランの違いってどういうところが違うのかいまいちわかりません。
なぜエックスサーバービジネスではプランがこんなに多いのか、それぞれの特徴を教えてほしいです。
という内容で疑問にお答えしていきます。
エックスサーバーの法人版とも言える「Xserverビジネス」
通常のサーバーとビジネスではどういった違いがあって、利用者にとってどんなメリットがあるのかよくわからないのが現状。
今回はエックスサーバービジネスというサーバーどんなものなのか?を詳しく解説していきます。
- 大企業
- エックスサーバービジネスのプランをどうするか迷っている方
- エックスサーバービジネスに興味がある方
- 個人ユーザー
- 通常のエックスサーバーだけで十分に賄っている方
エックスサーバービジネスとは?
Xserverビジネスは、エックスサーバー株式会社が提供する法人向けのレンタルサーバーサービスです。
通常のレンタルサーバーでは主にブログやWikiを想定したユーザーですが
エックスサーバービジネスでは大規模なコーポレートサイトやオンラインサロンと言った向けの通常に比べて高度なサーバー用意されているのが特徴です。
しかし、実際のところは通常版のエックスサーバーであってもほとんどのケースでは間に合うことが多いので、エックスサーバービジネスはよほどの高度な情報を取り扱う方に向いているとされています。
個人ユーザーとかは間違いなくオーバースペックと言えるよ
実際に普通のエックスサーバーでもオーバースペックと言えますもんね
エックスサーバービジネスにはプランが3種3タイプある
エックスサーバービジネスではサーバーが3種、各サーバーに3つのプランが用意されています。
- 共有サーバー
- マネージド仮想専用サーバー
- マネージド専用サーバー
共有サーバー | マネージド専用サーバー 仮想タイプ | マネージド専用サーバー 物理タイプ | ||
---|---|---|---|---|
物理スペック | 価格 | 安い ¥3,762~ | 高い ¥19,800~ | 非常に高い ¥29,700~ |
初期費用 | 安い ¥16,500 | 普通 ¥55,000 | 非常に高い ¥220,000~ | |
CPU | AMD EPYC | AMD EPYC | intel 第3世代 Xeon | |
メモリ | 8~16GB | 32~128GB | 24~96GB | |
ストレージ | NVMe 300~500GB | NVMe 1~4TB | SATA方式SSD 1~4TB | |
サイト高速化 | Memcached | なし | あり | あり |
プラン変更 | スタンダード プレミアムのみ可能 | ☓ | ☓ | |
サポート | 無料設定代行 | スタンダード:毎月3回 それ以外:毎月5回 | 毎月5回 | 毎月5回 |
下に行けば行くほど豪華なサーバーとなっており、グレードと費用とともに高スペックになります。
性能重視なら「仮想タイプ」が一番じゃな…、だが干渉されるリスクもあるからそれを避けたい「物理タイプ」もあり
特に説明がなければ、基本的にスペックは通常のエックスサーバーやVPSなどと同じ、AMD 第3世代EPYCやSSDがNVMe系ものを採用しています。
共有サーバー
通常のエックスサーバーと同じ、1台の大きなサーバーにつき複数のユーザーが使って共有する方式です。
ここは普通のレンタルサーバーとおなじやな
容量もスペックも全く一緒で、違いはエックスサーバービジネスにしかビジネス機能や初期費用、一部のサポートのみとなっています。
うーーん、ここらへんになると専門家じゃないとわからないかも~
というぐらい一般の方からすれば差が小さすぎて、わからないですが。
会社側からすればちょっとしたところでも致命的な差なのでここは抑えておきたいです。
詳細プラン
スタンダード | プレミアム | エンタープライズ | |
---|---|---|---|
初期費用 | 16,500円 | ||
3ヶ月 | 5,016円 | 10,032円 | 15,048円 |
6ヶ月 | 4,598円 | 9,196円 | 13,794円 |
12ヶ月 | 4,180円 | 8,360円 | 12,540円 |
24ヶ月 | 3,971円 | 7,942円 | 11,913円 |
36ヶ月 | 3,762円 | 7,524円 | 11,286円 |
唯一プラン変更できるサーバー
他のサーバーとはことなり共有サーバーは上位モデルのみですが、唯一サーバーのプランが変更可能です。
他のサーバーとかは動かすことができないため、ここはコストを抑えれる良いポイントだ!
初期費用も安い
3つある中でも共有サーバーの初期費用はどのプランを選んでも¥16,500と安価になっています。
他のマネージド仮想専用サーバーでは最安でも¥19,800からと高額であり、その差は歴然とも言えるでしょう。
ほとんどレンタルサーバーと変わらない
共有サーバーなので、基本的な運用は一般に発売しているレンタルサーバーとほとんど代わりありません。
有利的な違いと言えば「代行サービス」が豊富だったり、ドメインの無料が条件付き2つじゃなく、すべて2つであることぐらいで、一般で使うには十分すぎるぐらいの機能があります。
また「初期費用」は安いとも言いましたが
一般向けでは無料で使えるので¥16,500という差は結構大きな出費とも言えるでしょう。
法人用とは言われるが、実際は組織じゃなくても契約OKなんじゃよ。
逆も法人が契約しても可能。
マネージド仮想専用サーバー
形としては共有サーバーと同じですが
違いとして部屋が完全に区切られているため、他のユーザーに干渉する心配がない点でしょう。
構造的にはVPSとかなり似ていますが、VPSはパソコンのようにプログラム権限を持つ一方でマネージド仮想専用サーバーでは仕切りができただけなものなので自動構築作成には不向きです。
つまりは共有は大部屋で何人か仕切りなく寝ていく方式なのに対し、VPSは部屋こそないけどベットルームだけはカーテンとかで仕切られている点など、敷地の違いがあるかどうかね
詳細スペック
エントリー | ミドル | ハイエンド | |
---|---|---|---|
初期費用 | 55,000円 | ||
3ヶ月 | 26,400円 | 52,800円 | 105,600円 |
6ヶ月 | 24,200円 | 48,400円 | 96,800円 |
12ヶ月 | 22,000円 | 44,000円 | 88,000円 |
24ヶ月 | 20,900円 | 41,800円 | 83,600円 |
36ヶ月 | 19,800円 | 39,600円 | 79,200円 |
豪華なスペック
今回の3つの中でも仮想専用サーバーが一番豪華なスペックともいえるでしょう
最小となるエントリーでもさえSSDが1TBで、CPUは12コア、そしてメモリは32GBと非常に大きいです。
普通にゲーミングパソコンで例えると結構ハイクラス構成だよ!
最上位であるハイエンドでは24コアCPU、SSD4TB、128GBメモリという、ある意味専用サーバーと変わらないほどの規模です。
24コアは今のCore i9 14900Kと同じ数字!
なのでゲーミングPCレベルと言えるほどスペックは高いみたいね!
(実際に1台でRTX 4090込みで70万円ぐらいかかります)
そのためアクセス容量が激しいコミュニティや大規模法人などにマネージド仮想専用サーバーが向いているでしょう。
初期費用は少し高い
なお、初期費用が共有サーバーが¥16,500だったのに対し、¥55,000と跳ね上がるほど高額になっています。
なんでこんなに高いのかな?
これは多分だけど、人件費と法人向けのスペシャル価格というのがあるのかな?
共有サーバーに比べてもより高度なシステムが加わるわけなのでその分セットの準備がかかるのと、そもそも顧客が法人向けを想定しているという感じでしょう。
マネージド物理専用サーバー
こちらは1台丸々使っていく専用サーバーです。
完全に専用化されているため、他のサーバーのアクセスによる影響は全くありません。
プランとしては以下の通りになります。
エントリー | ハイエンド | ハイエンド+ | |
---|---|---|---|
初期費用 | 220,000円 | 330,000円 | 385,000円 |
3ヶ月 | 39,600円 | 73,700円 | 79,200円 |
6ヶ月 | 36,300円 | 68,200円 | 73,700円 |
12ヶ月 | 33,000円 | 61,600円 | 67,100円 |
24ヶ月 | 31,350円 | 58,300円 | 63,800円 |
36ヶ月 | 29,700円 | 55,000円 | 60,500円 |
旧世代のスペック
なお、これまでの共有サーバーやマネージド仮想専用サーバーとは異なり、CPUがAMD EYPCじゃなくintelの Xeonが使われています。
コア数も6コアと8コアを2つ組み合わせた16コアCPUが採用されており、世代も第3世代というかなり古めなCPUが使われています。
以前Xserverでも使われていたCPUやな!
第3世代とかってもう10年前のCPUやな…
また、SSDでも従来のSATA方式が使われており、SATAはNvne方式とは異なってコードを繋げたりで方式も旧式なことから500MB/s程度しか転送できません。
スペック的に見れば外部アクセスが多いサイトには不向きです。
価格がとてつもなく高いが比較的安め
専用サーバーということもあり、価格は¥29,700からと非常に高いですが
仮想専用サーバーがエントリーでも¥19,800なので比べると少し安く月額を支払うことができます。
ただ、10年前以上のスペックなので、CPUもクロックが低め、SSDの速度も半分以下などから総合的なコスパは悪いと言わざる言えないでしょう。
CPUの速度は通信速度に影響が出るので、WEBサイトなどの速度重視を選ぶなら新しい方が費用対効果的に良いでしょう。
初期費用も恐ろしく高い
初期費用は3プラン共に価格が異なっており、最低でも22万円からとかなり高額です。
ええ?スペックが仮想の方が高いのにどうしてこんなに高くつくの?
前述の2つは共有系なので、サーバー本体ではなく中身の機能をいじればいいのですが、これは1台丸々使用しているわけなので当然コストが掛かっていきます。
いわば、操作をする手間がかかるかどうかの違いね
基本的に外部に絶対に漏らしちゃ駄目という強い概念を持っている以外はマネージド仮想専用サーバーのほうが高性能で価格が安いのでおすすめです。
完全に分離している
ここまではデメリット的な解説をしていきましたが、もちろん専用物理サーバーびもメリットも有り
それは完全に他のユーザーからの影響が一切なくなること。
家で例えると
共有サーバーはシェアハウス
仮想専用サーバーはマンション
物理専用サーバーは一軒家
というよう感じ
また、セキュリティ面でも最も高度となっており、安定性と安全性が最重視する方におすすめできるでしょう。
エックスサーバービジネスのおすすめプラン
Xserverビジネスとしておすすめするプランは、これは組織の状況にもよりますが
概ねだいたいの場合ではこのようにおすすめです。
- 個人/中小:ブログ(個人情報鳥使いあり)→共有サーバー スタンダード
- 大企業:ブログ→共有サーバー エンタープライズプラン
- 個人/中小:ホームページとして使用→共有サーバー スタンダード
- 個人/中小:ファン向けECサイト→共有サーバー スタンダード
- 中小/大企業:メイン商品ECサイト:マネージド仮想専用サーバー エントリ~ハイエンド+
- コミュニティ→マネージド仮想専用サーバー ハイエンド+
- 高度な個人情報取り扱い→マネージド物理専用サーバー
ブログ(個人情報の取扱がなし)の場合は普通のXserverのレンタルサーバーで十分すぎるので、そちらを使いましょう。
また、普通のXserverにはお友達紹介プログラムがあるから初期費用にはだいぶお得よ!
ブログやホームページの場合
ブログやホームページを作るのであれば共有サーバーのスタンダードでも十分でしょう。
一般的にブログでは1つのサイトでは規模にもよりますが、大規模であっても30GBも使うかどうかぐらいの大きさです。
なお、前述の通りブログの多くの場合は普通のレンタルサーバーでもさえ十分なので、個人情報とか取り扱う場合においては良いでしょう。
また、一般的になエックスサーバーは5人までの仕様となっているので、操作が6人以上の場合においてもビジネスを使いましょう。
ECサイト
ECサイトの運用の場合は規模によって異なりますが
「ファンむけ」の小規模にとどまるなら共有サーバー スタンダードで、大規模でかつ商品を売ることがメインの場合はマネージド仮想専用サーバー エントリ~ハイエンド+でいいでしょう。
ファン向けの場合は商品のバリエーションが限られているから、普通でも十分ね。
一方で小売の場合はそうもならんからな、とにかくたくさんバリエーションを置かないとお客が逃げてしまう。
だから、サーバーは必然的にデカくなってしまう(ジャンルで分ける場合もある)
ただし、共有サーバー スタンダードでは高性能メールフィルターに20個と限りがあるのでより緩和する場合はプレミアムプランの50個を選択しておきましょう。
コミュニティ
コミュニティは開きっぱなしが多い傾向と少ない場合でサーバーの規模が変わっていきますが
登録者数が多いほど負荷が大きくなるので人数がたくさんいる場合には最初から仮想専用サーバーのハイエンドで行うのがいいでしょう。
コミュニティは開く人が多ければ多いほど負荷が大きくなって重くなるので離れる対策としてサーバーにもきちんと投資をしてユーザー離れを防ぐために行いましょう
重くなると洒落になんねぇほどイラッと来るんだよな
また、前述の通りビジネスはプラン変更が不可能なのがほとんどなので見込みを考えていくためにハイエンドが一番無難でしょう。
顧客の個人情報を取り扱う
顧客の個人情報を取り扱う場合であれば、セキュリティが最大限に対応できるマネージド物理専用サーバーが良いでしょう。
速度は確かに見劣るものの、そもそも内密的なところでは入れる数が限られるので、そこまで速度を意識をする必要はないでしょう。
お客さんが一番怖がるのは漏らされること…
お金や住所とかや内部事情とかの情報を漏らされたら信用性はかなり落ちてしまいます。
信用度を上げられるわけではないですが、落とさない対策としてやるのにはいいでしょう。
まとめ
エックスサーバービジネスのプランに関して簡単に解説していきました。
機能とかは同じですが、形式が異なっているのでそれぞれの資金対応に応じて動きましょう。
- プランは変えられないので、まずは小さく始める【超重要】
- 共有サーバーは基本的にエックスサーバーとスペックは変わらない【機能性は異なる】
- マネージド仮想専用サーバーは構造的にVPSであるものの、最大構成24コアまでとかなりでかい
- マネージド専用サーバーは1台丸々使えるが、使っているCPU世代が第3世代と古いため内部向け
と言った感じで、以上参考になると幸いです。